VOD(動画配信サービス)を本音でレビュー|au(エーユー)ビデオパスを選ぶ価値はある?

VOD(動画配信サービス)を提灯記事でなくリアルにシビアに語っていくこのシリーズ、今回はau(エーユー)ビデオパス』を取り上げます。

どのVOD(動画配信サービス)を選ぶかひらめいた女性

動画なんかついでですよ! 偉い人にはそれが…

auビデオパスはおなじみauが運営するVOD(動画配信サービス)です。
つまりdocomoにおけるdTVのようなものですが、dTVと違ってつい最近までanキャリアユーザー限定のサービスでした。

2018年からauKDDI系のECサイトWowma!」の無料アカウントau ID(Wow!IDから名称変更)を利用することで、ようやくauユーザーでなくても加入できるようになりました。

VODには、見放題の動画コンテンツに自信があってそれのみで勝負するタイプと、動画見放題だけでは勝負にならないのでレンタルポイントバックなどの付帯サービス/特典でユーザーを集めるタイプがありますが、auビデオパスは典型的な後者です。

ただ、ユーザーによってはその特典のメリットがあまりにも驚異的なので、動画など見なくて加入しておく価値があると言うレベルに達していて見逃せません。

auビデオパス》の基本情報

月額料金(税抜):562円
ポイントバック:540円分
無料トライアル:30日間
配信システム:定額配信+有料レンタル
作品数:7,000本以上
配信ジャンル:オールジャンル
独自ジャンル:
提携/関連TV局:テレビ朝日
レンタル料金目安:映画1タイトル 200~500円〈期間2日~3日〉
同時視聴:不可
ダウンロード視聴:
倍速視聴:不可
最高画質:HD(SDのみの作品もあり)
決済方法:au ID(カード),au決済
付帯サービス/提携サービス:映画館料金割引(最大1,400円引き)

付帯サービス特典ではAmazonプライムビデオと並ぶ最強クラス!

動画配信以外のサービスが充実したVODの最高峰といえば、何と言ってもAmazonプライムビデオにつきますが、auビデオパスも方向性は違うもののある面ではそれに匹敵するものがあります。

auキャリア限定特典の全国のシネコンで使えるauの映画割引サービス『auマンデイ』『auシネマ割』は、スマホ/携帯キャリア系の特典の中でも最も魅力的な人気サービスのひとつ。

auビデオパスは、加入するだけでこのお得な映画割引を利用できます。

auマンデイ』はTOHOシネマズで月曜日が700円割引、『auシネマ割』はユナイテッド・シネマで毎日400割引。さらに1度につき2名まで利用できるので、なんと1回あたり最大1,400円分の割引になります。
映画ファンならこれだけでも加入する値打ちがあるというものです。

dogavision.com

Wow!ID(無料)が必要

料金の決済はauKDDI系のECサイトWowma!」のアカウントWow!IDが必要です。Wow!ID登録は完全無料なので余分な費用はかかりませんが、クレジットカードの登録が必要になります。

auビデオパス|システム/スペックはどうなの?

配信スペックや機能は必要十分レベルはクリアしていて、特に優れたところはありませんが、同時視聴ができないくらいで大きな欠点もありません。

サイトのインターフェースはやや不親切で詰めが甘く感じます。au関連のWebサービスのリンクなどもありますが、全てひとつのインターフェースで利用できるようにできれば、auユーザーには便利になるでしょう。

➡スペックは必要十分程度。UIの作り込みがイマイチ!

auビデオパス|コンテンツはどうなの?

auビデオパスの作品数の少なさは業界でも最下位クラス。
あえて言えばテレビ朝日と提携しているのが強みですが、それも現時点ではラインナップに独自性を持たせたり大きく底上げするものではありません。

同じ価格帯という意味ではAmazonプライムビデオdTVがライバルとして浮かびますが、その2つと比べても作品の数や独自性では見劣りしてしまいます。
ましてや、HuluU-NEXTなどの作品充実度が高いVODには、とても手も足も出ません。

配信コンテンツだけで判断するなら、数あるVODからあえてauビデオパスを選ぶ理由はありませんが、配信作品は比較的ハズレが少なく質が高めなので、加入してみても損したと感じることもないでしょう。

➡作品数が少なく独自性も薄いが作品クオリティは高水準!

auビデオパス|コスパはどうなの?

この貧弱なコンテンツに料金を払うと考えると納得できませんが、実際はポイントバックでほぼ料金無料になるので、毎月1~2本動画レンタルすることで動画見放題や劇場割引が無料で利用できるシステムと考えればかなり優れもの。

新作映画が1本500円というのはレンタルショップと比べる割高に感じますが、VODのレンタルサービスとしては標準的な金額です。

しかも、さらにシネコン劇場割引『auマンデイ』『auシネマ割』が加わるわけですから強力です。
映画館を利用しない人には全くメリットがありませんが、映画ファンなら毎週のように劇場通いする人も珍しくありません。
月イチペースとしても、最低でも1,200円,最高で5,600円の節約になりますし、さらに使えば使うほどお得はアップします。

このメリットを考えれば、見たい配信動画なんて無くても加入しておく価値は十分すぎるほどです。

➡動画以外のサービスが強力なのでコスパは無限にアップする!?

dogavision.com

auビデオパス|メリットデメリットをまとめてみた!

メリット|auビデオパスのここが魅力!

● 料金が格安
● 料金ビデオコイン(レンタルポイント)配布
シネコン料金が大幅割引になる

デメリット|auビデオパスのここが微妙!

● 作品が少なくコンテンツに魅力が薄い
● 同時視聴ができない

先に解説したように、コンテンツを重視するなら評価できるポイントはあまり見当たりません。
努力のあとも見えないわけではないですが、他の作品満足度の高いVODと比較してしまうと、いくら格安の料金とはいえメリットを見いだすことは困難です。

一方で、ポイントバックと劇場割引は活用できれば、この上ないほど力強い存在となります。
映画ファンにとっては最強サポートサービスのひとつになってくれることでしょう。

➡映画ファンなら付帯サービスだけでも加入する価値あり!

総評|auビデオパスのまとめ!

VODの中には動画コンテンツで勝負するのではなく、付帯サービス/特典に全振りして付加価値を高めてるところも少なくありません。
auビデオパスはその最たるもので、極端なことを言えば見放題の動画なんか見なくても十分に料金以上の値打ちがあるくらいの、まさに付帯サービス特化型とでも呼ぶべきVODです。(Amazonプライムビデオなどは作品充実度もそれなりに高い。)

他のVODに加入しているユーザーでも、毎月何作かレンタルを利用するのならポイントバックだけで元を取れますし、月イチ以上のペースで割引対象の劇場に通えるならば、是非とも加入して格安料金で映画を楽しみたいものです。

私もそこそこ劇場で映画を見る機会がありますが、auキャリアでは無いのでauビデオパスの劇場割引には助けられています。

auキャリアユーザー以外の映画ファンならば、とりあえず加入しておくべき。と言い切ってしまいましょう。

➡映画ファンなら加入してドンドン劇場映画を見に行こう!