VOD(動画配信サービス)を本音でレビュー|Netflix(ネットフリックス)を選ぶ価値はある?
VOD(動画配信サービス)を提灯記事でなくリアルにシビアに語っていくこのシリーズ、今回は『Netflix(ネットフリックス)』を取り上げます。
ワールドワイドな超国際派VOD?
Netflixはアメリカに拠点を持地、世界規模で展開するVOD(動画配信サービス)。日本でもHulu,Amazonプライム・ビデオと並ぶ三代外資系VODのひとつとして知られています。
日本独自の作品もラインナップしつつもあくまで海外作品を主戦力にしていて、日テレ傘下で日本向けに大きくローカライズされているHuluとも、定額配信だけではない総合サービスの一環であるAmazonプライムビデオとも一線を画しています。
Netflixが強気すぎる理由は?
Netflixは、他のVODが長年変わらぬ月額両金額を維持していて、低料金のところも増えている中で単独で料金値上げに踏み切りました。
その理由はやはりコンテンツ力に対する自信でしょう。
実際、他のVODと違ってニュースで配信作品が話題になることも度々ですし、あげくはオリジナルドラマでアカデミー賞にノミネートされるなど勢いづいているわけですから強気もうなづけるところです。
《Netflix(ネットフリックス)》の基本情報
月額料金(税抜):ベーシック800円/スタンダード1,200円/プレミアム1,800円
無料トライアル:1ヶ月
配信システム:完全定額制
作品数:10,000本以上
配信ジャンル:オールジャンル
独自ジャンル:オリジナル作品
提携/関連TV局:ー
同時視聴:ベーシック…1/スタンダード…2/プレミアム…4
ダウンロード視聴:不可
倍速視聴:可
最高画質:HD
決済方法:クレジットカード/デビットカード,キャリア,プリペイド etc
備考:2018年9月料金改定
Netflix|システム/スペックはどうなの?
Netflixは定額配信サービスの中で唯一複数の料金プランがあるVODです。
高額プランなら業界最高水準のスペックを利用できますし、こだわる必要が無ければかなりの低料金で利用できます。世界的なVODだけに機能面でも不足ありません。
数少ないそして大きな最たる難点といえば、“倍速再生ができない”こと。
これについては、ほとんどのVODが対応できていない機能なので決定的なデメリットとは言えないですが、Netflixならやってくれると期待していただけに残念です。
➡スペックは基本的に高めだが料金プランによって差がある!
Netflix|コンテンツはどうなの?
Netflixのコンテンツの大きな特徴は、メジャー作品や国産コンテンツを重視するVODが多い中、あくまで“オリジナル重視”“海外重視”を貫いていること。
もともとVODといえば、「地上波に満足できないリスナーの最後の砦」的な要素も強かったわけですから、リテラシーの高いリスナーがNetflixに注目しているのは納得です。
とはいえ、それは一般リスナーやビギナーにとっては敷居が高くなることにもなります。
いくら「こちらが世界標準」だと言っても、ガラパゴス化した日本ではマニアックと言われても仕方がありません。
そのためか、ジャンルもSF,ホラー,ファンタジー,カルトなど開き直ってマニアック路線を突き進んでいる気配もあるので、好みが分かれるのは仕方ないかもしれません。
➡海外派&マニアックなリスナー向け。一般層リスナーには厳しいかも?
Netflix|コスパはどうなの?
値上げしたとはいえ、これだけオリジナル作品をリリースし続けるのは、コンテンツが命のサービスとはいえ評価に値します。
Netflixのカラーが肌に合えば、十分料金以上に楽しむことができるでしょう。
最大同時視聴数も多いので、シェアできればお得度はさらに格段にアップします。
➡配信作品が好みに合えばコスパは良好!
Netflix|メリットデメリットをまとめてみた!
メリット|Netflixのここが魅力!
● 海外作品が充実
● オリジナル作品が充実
● 3段階から選べる料金プラン
デメリット|Netflixのここが微妙!
● マニア度が高くリテラシーが必要なので人を選ぶ
● 国内作品が弱い
● 作品数が少ない
はっきり言って、作品数自体は下から数えたほうが早い少なさなので、カラーが合わないと選択肢は極端に限られてしまいます。
好き嫌いが極端に分かれるので、万人にお勧めできるとはとても言えませんが、ハマれる人や他では満足できないリスナーにとってはオアシスとなるかもしれません。
➡他のVODで満足できなければ試してみる価値あり!
総評|Netflixのまとめ!
Netflixはとにかく日本人向けにチューンされていない部分も多のでVODの中でもとびきりクセが強いのは間違いありません。
しかし、保守的なVODが多い中で意欲的に独自のコンテンツを続々と生み出す姿勢は評価できます。
リスナーを選ぶだけでなく、作品数の少なさなどの欠点もありますが、伸び代も大きく今後の展開が最も楽しみなVODである事は間違いありません。
今の時点でひとつ気になる傾向は、比較的ハズレの作品が少ない反面、コレは!と言えるような大当たりも少ない印象があること。
いい作品も多いだけにもう少しアベレージが上がればと考えるのは、リスナーならば欲張りすぎとも言えないでしょう。
➡満足度も将来性も高いが、リテラシーが要求されるかも?